スリリングな展開でペドロサが勝利
第12戦 チェコGP(ブルノ) 2012.08.26 /コンディション:ドライ
最終ラップの白熱したバトルの末に、ダニ・ペドロサがポイントリーダーのホルヘ・ロレンソを破った。両者は全22周にわたってコンマ5秒以内の接近戦を展開しました。3位にはカル・クラッチローが入り、MotoGP初表彰台を獲得した。
スタート直後はクラッチローもペドロサとロレンソに絡んでいったが、2人のペースには付いていけなかった。先ずはロレンソが先頭でレースが進んでいき、中盤以降はペドロサが先頭に出て、ロレンソはその背後に付いて終盤に備えた。
最終ラップ、コース中盤でロレンソがペドロサのインを突いて逆転。ペドロサが最終シケインの切り返しでパス。ロレンソも何とか食い下がろうとするが、ゴールに向かう立ち上がりでラインを外れた。
ポイントランキング3位のケーシー・ストーナーは前戦で負傷した右足首の手術を受けるために欠場した今大会で、この2人が1-2位で完走したことはチャンピオン争いにおいて重要な意味がある。
3位争いはTech 3のチームメイト同士の争いとなった。しかし接近戦だった先頭争いとは違って、こちらは終始2秒近くの間隔を置いて周回を重ねた。3位を走るクラッチローはアンドレア・ドヴィツィオーゾのプレッシャー受けながらもミス無く走りきった。イギリス人ライダーがMotoGPの表彰台に立つのは、2000年のイギリスGPでアプリリアRSWに乗るジェレミー・マクウィリアムズが3位になって以来、12年ぶりとなる。
今シーズンのベストグリッドとなる6番手からスタートしたバレンティーノ・ロッシが7位。ベン・スピースは4番グリッドからスタートしたが1周目は14位。スタートでクラッチがオーバーヒートしてしまったと言う。その後回復し順位も8周目には8位まで挽回したが転倒してリタイアとなった。
前回に引き続いてエクトル・バルベラの代役としてトニ・エリアスが参戦。また、ニッキー・ヘイデンも前回の転倒で骨折した影響で欠場した。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | 42'51.570 |
2 | J・ロレンソ | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +0.178 |
3 | C・クラッチロー | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +12.343 |
4 | A・ドヴィツィオーゾ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +18.591 |
5 | S・ブラドル | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +25.582 |
6 | A・バウティスタ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +29.451 |
7 | V・ロッシ | Ducati Team | Ducati | +34.514 |
8 | R・ド・ピュニエ | Power Electronics Aspar | ART | +1'04.285 |
9 | K・アブラハム | Pramac Racing Team | Ducati | +1'08.278 |
10 | A・エスパルガロ | Power Electronics Aspar | ART | +1'09.972 |
11 | T・エリアス | Pramac Racing Team | Ducati | +1'10.003 |
12 | Y・エルナンデス | Avintia Blusens | BQR | +1'24.040 |
13 | C・エドワーズ | NGM Mobile Forward Racing | Suter | +1'27.898 |
14 | M・ピロ | San Carlo Honda Gresini | FTR | +1'36.165 |
15 | J・エリソン | Paul Bird Motorsport | ART | +1'40.565 |
16 | M・パッシーニ | Speed Master | ART | +1'41.226 |
17 | D・ペトルッチ | Came Ioda Racing Project | Ioda | +1Lap |
RT | I・シルバ | Avintia Blusens | BQR | +13Lap |
RT | B・スピース | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +14Lap |
D・ペドロサ(Repsol Honda Team)
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