ストーナー連勝、ロッシのタイトル獲得決定
第16戦 マレーシアGP(セパン)2009.10.25 /コンディション:ウエット
ケーシー・ストーナーが終始支配した雨のマレーシアGPで、3位でゴールしたバレンティーノ・ロッシのシーズンチャンピオンが決定した。これはロッシにとって7回目のMotoGPタイトル、9回目の世界タイトル獲得となる。
決勝レースの前に雨が降りだした。スタートを40分ほど遅らせ、小降りになったが路面はウエット。予選から朝のウォームアップまでドライコンディションで行われてきたので、決勝はコンディションが一変した。
ストーナーは1周目から先頭に立った。一方、ロッシは1周目の1コーナーでミスをして10位前後まで後退し、そこから追い上げる展開となった。タイトル争いでロッシのライバルとなるホルヘ・ロレンソは最後尾からのスタートとなってしまった。ロレンソはサイティングラップ中にスペアマシンに乗り換えようとしたが時間が間に合わなかった。
しかし、ロレンソは好スタートを切り、ロッシがミスした事も有って1周目を7位で通過。その後、ロレンソはロリス・カピロッシ、ニッキー・ヘイデン、トニ・エリアスを抜いて4位にまで順位を上げていくが、後ろには徐々に追い上げてきたロッシが付けた。ロッシはロレンソの後ろでゴールしてもタイトル獲得は決定するが8周目にロレンソを抜いて4位に上がる。
先頭のストーナーはレース前半で2位のペドロサを大きく引き離して2連勝。4位に付けたアンドレア・ドヴィツィオーゾは前を行くペドロサにプレッシャーを架けていたが14周目に転倒。これでロッシが表彰台でタイトル獲得を祝う事が出来た。この難しいコンディションのレースで転倒したもう1人のライダーはド・ピュニエで、5位を走行中にハイサイドを起こした。
雨のレースを得意とするクリス・バーミューレンが14番グリッドから着実に順位を上げて6位でゴール。チームメイトのロリス・カピロッシは逆で、5番グリッドからスタートして9位でゴール。
前戦で転倒負傷したニッコロ・カネパの代役として、アレックス・エスパルガロが参戦した。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 47'24.834 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +14.666 |
3 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +19.385 |
4 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +25.850 |
5 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +38.705 |
6 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +41.061 |
7 | T・エリアス | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +48.555 |
8 | M・メランドリ | Hayate Racing Team | カワサキ | +55.557 |
9 | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +1'00.303 |
10 | M・カリオ | Pramac Racing | Ducati | +1'00.440 |
11 | A・エスパルガロ | Pramac Racing | Ducati | +1'01.655 |
12 | A・デ・アンジェリス | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +1'01.847 |
13 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +1'10.778 |
14 | G・タルマクシ | Scot Racing Team MotoGP | ホンダ | +1'15.851 |
15 | J・トーズランド | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +1'50.672 |
RT | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +7 lap |
RT | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +20 lap |