ロレンソの転倒でロッシが独走状態
第11戦 チェコGP(ブルノ)2009.08.16 /コンディション:ドライ
ブルノでバレンティーノ・ロッシがシーズン5勝目を挙げ、チームメイトでチャンピオン争いのライバルでもあるホルヘ・ロレンソとのポイント差を拡大した。両者はトップバトルを展開していたが、18周目に先頭に出たロレンソが転倒した後はロッシが順調に周回を重ねた。
ポールポジションからスタートしたロッシは1周目から先頭に立った。一方、2番グリッドからスタートしたロレンソはペドロサに次ぐ3位につけた。そして4周目で2位に上がりロッシを追い上げる。その後、ドイツGPやカタルニアGPと同様にヤマハの2人は僅差のレースを展開し、交互にラップレコードを更新しながら後続のダニ・ペドロサを引き離していった。
16周目にロレンソがラップレコード(1分56秒670)を記録し、その次ぎの周回でロッシを抜いて先頭に立った。ロッシは2位に後退したがピッタリと追走してトップを奪い返そうとしたがロレンソが呆気なく転倒した事で再びトップにでた。
単独走行となったペドロサが2位。アンドレア・ドヴィツィオーゾとロリス・カピロッシとの熾烈な争いに勝利したトニー・エリアスが今シーズン初の表彰台を獲得した。マルコ・メランドリとミカ・カリオは8位前後を走行中に、残り2周となったところで接触転倒した。休暇中のトレーニングで受けた左足首骨折を抱えたまま出場したド・ピュニエが10位。
大会直前の10日にケーシー・ストーナーがブルノ、インディアナポリス、ミサノの3レースに欠場する事が発表された。理由はカタルニアGP以来の体調不良からの回復に専念するため。その代役にPramac Racingのカリオを起用。さらにその穴を埋めるためにPramac Racingはスーパーバイク世界選手権に参戦中のミッシェル・ファブリッツオを起用した。
今大会から最終戦までの全7戦で、各ライダーが使用できるエンジンは最大で5台となる。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 43'08.991 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +11.766 |
3 | T・エリアス | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +20.756 |
4 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +21.418 |
5 | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +21.538 |
6 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +25.544 |
7 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +25.676 |
8 | A・デ・アンジェリス | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +34.109 |
9 | J・トーズランド | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +35.617 |
10 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +39.824 |
11 | C・バーミューレン | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +40.776 |
12 | N・カネパ | Pramac Racing | Ducati | +50.661 |
13 | G・タルマクシ | Scot Racing Team MotoGP | ホンダ | +59.188 |
RT | M・カリオ | Ducati Marlboro Team | Ducati | +2laps |
RT | M・メランドリ | Hayate Racing Team | カワサキ | +2laps |
RT | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +5laps |
RT | M・ファブリッツオ | Pramac Racing | Ducati | +16laps |