ロッシのWGP通算100勝目

第7戦 オランダGP(アッセン) 2009.06.27　/コンディション：ドライ

これまでも多くの記録を残してきたバレンティーノ・ロッシが圧倒的な強さで勝利し、GP通算100勝目と言う新たな記録を達成した。結果は2戦連続してフィアット・ヤマハ・チームの1-2フィニッシュとなったが、前回のカタルニアのようなトップバトルにはならず、終始ロッシがレースをリードした。

ポールポジションからスタートしたロッシは1周目はケーシー･ストーナーに先行されたが2周目には先頭に立ち、後続との差を広げた。ロッシはこの勝利でチャンピオンシップ争いでも単独首位にたった。ホルヘ･ロレンソはスタートで出遅れたが直にポジションアップ。3位に終わったストーナーは前を行くヤマハについて行けず、結果的に20秒近い差がついた。そのストーナーはレース終了後に体調不良を訴え、プレスインタビューもキャンセルされた。

ダニ・ペドロサはストーナーと4位争いを展開していたが5周目に転倒した。その後4位に浮上したアンドレア・ドヴィツィオーゾも11周目に転倒したことでホンダワークスが消えた。

6台のバイクによる熾烈な6位争いの決着がついたのは最終ラップ。シケインで勝負を仕掛けたトニ・エリアスがコースアウトし、それにロリス・カピロッシが巻き込まれた。その間隙を縫ってトーズランドが前に出て今シーズンの最高位を得た。エリアスはこの際にシケイン不通過で20秒のペナルティを受けて8位から12位に降格した。6位争いの中にいたミカ・カリオは最終ラップに転倒した。