>> チャンピオンバイク
ヤマハ YZR250
オリビエ・ジャック 2000
タバコブランドのチェスターフィールドをメインスポンサーとしたChesterfield Yamaha Tech 3の2000年世界GP250ccクラス、オリビエ・ジャック選手のチャンピオンマシン。
チャンピオンバイクコレクションのNO.29です。
1986年、YZR250は世界GPに登場し、カルロス・ラバードのライディングでいきなりチャンピオンマシンとなった。1990年にはジョン・コシンスキーによって2度目のタイトル獲得。その後、ヤマハが250ccクラスでのワークス活動を休止した事で世界GPから姿を消す。
1996年に原田哲也のライディングで6年ぶりに復帰したが、翌年からは、再び姿を消してしまう。そして1999年、ヤマハはワークスマシンYZR250を復活させた。
その年Tech3はマシンをホンダからヤマハに切替えた。マシンを切替える事になったジャックは転倒の影響などでシーズン前半戦欠場したが、後半は活躍し、最終戦アルゼンチンGPで優勝した。
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YZR250 主要スペック
- エンジン:水冷2ストロークV型2気筒
- 排気量:249cc
- 最高出力:99馬力以上
- 最低車両重量:95Kg以上
1位 | オリビエ・ジャック(Olivier Jacque) | ヤマハ | 優勝3回 | 279ポイント |
2位 | 中野真矢 | ヤマハ | 優勝5回 | 272ポイント |
3位 | 加藤大治郎 | ホンダ | 優勝4回 | 259ポイント |
前年チャンピオンのバレンティーノ・ロッシが500ccクラスにステップアップして居なくなった2000年の250ccクラスは、ジャックのチームメイト中野真矢とホンダの加藤大治郎、宇川徹も加わり混戦となった。
シーズン前半は開幕2連勝した中野がリードし、ジャックは優勝は無かったが確実にポイントを積み上げていった。第7戦カタルニアGPでシーズン初優勝、第9戦イギリスGPで2位に入り中野を抜いてポイントランキングトップに立った。その後、転倒リタイアもあって2位の中野との差を広げる事は出来なかった。
ポイント差僅か2ポイントで迎えた最終戦オーストラリアGPは、ポールポジションからスタートした中野がレースを引っ張り、ジャックは2位につける展開。
最終ラップ最終コーナーをトップで立ち上がったのは中野だったが、ゴール手前わずかの所でスリップから抜け出したジャックが逆転。タイム差僅か0.014秒差でジャックが優勝し、優勝回数は中野や加藤より少なかったが、7ポイント差で250ccクラスの初タイトルを獲得した。
2001年、Tech3はジャック、中野真矢と共に500ccクラスにステップアップした。
Round | 順位 | |
---|---|---|
1 | 南アフリカGP | 4位 |
2 | マレーシアGP | 2位 |
3 | 日本GP | 4位 |
4 | スペインGP | 4位 |
5 | フランスGP | 3位 |
6 | イタリアGP | 2位 |
7 | カタルニアGP | 優勝 |
8 | オランダGP | 2位 |
9 | イギリスGP | 2位 |
10 | ドイツGP | 優勝 |
11 | チェコGP | 3位 |
12 | ポルトガルGP | 2位 |
13 | バレンシアGP | 2位 |
14 | ブラジルGP | リタイア |
15 | パシフィックGP | 4位 |
16 | オーストラリアGP | 優勝 |
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