>> チャンピオンバイク
ヤマハ YZF-R7
デレタン、フォレ、ウィリス組 2000
フランス ヤマハの2000年世界耐久選手権、デレタン、フォレ、ウィリス組のYZF-R7。チャンピオンバイクコレクションのNO.59です。
1999年、ヤマハはスーパーバイクとして、YZF750に替わってYZF-R7・OW02を投入した。
コンパクト設計の4サイクル・水冷・DOHC・5バルブ4気筒エンジンを、WGPよりフィードバックされたアルミ製デルタボックスUフレームに搭載。エンジンへの燃料噴射量や点火タイミングは、ECU(エンジンコントロールユニット)で精密に制御されていた。
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YZF-R7はスーパーバイクで競われる国内外のスプリントレースや耐久レースに参戦するために開発されたレーシングマシンだが、その規定による市販車認証を得るために、保安部品を取付けたYZF-R7がホモロゲマシンとして500台市販された。その逆輸入参考価格は450万円、と当時の雑誌に記されていた。
2000年のYZF-R7は、スーパーバイク世界選手権で芳賀紀行のライディングでランキング2位に入った。世界耐久選手権では、フランス ヤマハチームがリエージュ24時間とボルドール24時間で優勝した。
YZF-R7 主要スペック
- エンジン:水冷4ストローク直列4気筒
- 排気量:749cc
- 最高出力:170馬力以上
- 最低車両重量:162Kg以上
- タイヤ:ミシュラン
1位 | J.M.Deletang、F.Foret、M.Willis | ヤマハ | 473周 |
2位 | S.Mertens、P.Linden、W.Nowland | スズキ | 469周 |
3位 | C.Cogan、W.Daemen、D.Morillon | ヤマハ | 468周 |
1位 | J.M.Deletang、F.Foret、M.Willis | ヤマハ | 801周 |
2位 | B.Sebileau、I.Jerman、L.Holon | カワサキ | 801周 |
3位 | W.Costes、S.Charpentier、K.Muggeridge | ホンダ | 794周 |
フランス ヤマハチームの第1ライダーのジャン・マルク・デレタンはフランス出身で、地元のスーパーバイク選手権でタイトル獲得の経験も有り、世界耐久選手権での優勝経験も有った。
同じくフランス出身のファビアン・フォレは2000年から、Ducati 748Rでスーパースポーツ世界選手権に挑戦していた。
オーストラリア出身のマーク・ウィリスは1999年、モデナスKR3で世界GP500ccクラスに参戦していた。
世界耐久選手権第3戦として開催されたリエージュ24時間は、高速コーナーが多く、名物コーナーのオールージュがよく知られているスパフランコルシャンで行われた。結果、ヤマハチームは快勝だった。
そして、ボルドール24時間でも優勝した。この大会はフランスで開催される、伝統のある耐久レースで、2000年はマニクールで行われた。レースは出場56台中で完走したのは30台。
他のチームが次々とリタイアしていく中でYZF-R7はトップグループを快走。終盤、ライバルのホンダがピット作業で手間取り後退。ヤマハチームはカワサキとの接戦を制してシーズン2勝目を挙げた。
レース | 優勝チーム | |
---|---|---|
ル・マン24時間 (フランス) |
W.Costes S.Charpentier S.Gimbert |
ホンダ |
エストリル8時間 (ポルトガル) |
J.-M.Bayle C.Lavieille A.Van den Bossche |
スズキ |
リエージュ24時間 (ベルギー) |
J.M.Deletang F.Foret M.Willis |
ヤマハ |
鈴鹿8時間 (日本) |
宇川徹 加藤大治郎 |
ホンダ |
オッシャースレーベン 24時間 (ドイツ) |
C.Guyot S.Scarnato N.Dussauge |
カワサキ |
ボルドール24時間 (フランス) |
J.M.Deletang F.Foret M.Willis |
ヤマハ |
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