ストーナーとホンダのタイトル獲得 決定
第16戦 オーストラリアGP(フィリップアイランド) 2011.10.16 /コンディション:ドライ
この日ちょうど26歳の誕生日だったケーシー・ストーナーが5年連続で地元オーストラリア大会に勝利し、彼にとって二度目のMotoGPチャンピオンを手にすることが決定した。ホンダにとっては初の800ccチャンピオン誕生となり、コンストラクター部門もホンダが制することが決まった。
チャンピオン争いの唯一のライバルだったホルヘ・ロレンソが、決勝日のフリー走行で転倒して左手を負傷したことから欠場を強いられる事態になった。これによってストーナーは今大会で6位以内だとタイトルが手に入るという、彼にとっては比較的ハードルが低い状況になった。がしかし、決勝レースは単にポイントを取るための走りではなくて、ポールポジションから一気に前に出て後続を引き離した。4周目には後ろとの差を4秒近くに広げ、終盤の雨でもその差をコントロールしながら先頭をキープした。
その後ろでは5番グリッドのニッキー・ヘイデンがロケットスタートで1周目は2位に付けた。その後はホンダの攻勢を受けて後退し、10周目にはアルバロ・バウティスタにも抜かれて6位に。2周目にヘイデンを交わして2位に出たマルコ・シモンチェリは終盤までその位置を守った。残り3周となるころ、降り始めた雨で少しペースを落とした隙にアンドレア・ドヴィツィオーゾに先行されるもファイナルラップにホンダコーナーで逆転して自身最高位の2位でゴールした。ダニ・ペドロサは中盤までドヴィツィオーゾと競っていたが雨でペースを落とした。5位を走っていたバウティスタは雨が降り始めたころ転倒した。カル・クラッチローと青山博一、カレル・アブラハムも同様に転倒した。ヘイデンとロリス・カピロッシはマシン交換のためピットに戻った。
ベン・スピースはウォームアップ走行後に集中力不足を訴え決勝レースを欠場した。彼は公式予選で転倒したが、その際に頭部を強打した影響が残っていたと言う。日本GPで転倒負傷した影響で欠場することになったエクトル・バルベラの代役としてダミアン・カドリンが参戦したが、彼もフリー走行で負傷して欠場した。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・スト―ナー | Repsol Honda Team | ホンダ | 42'02.425 |
2 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +2.210 |
3 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +2.454 |
4 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +13.160 |
5 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +30.886 |
6 | R・ド・ピュニエ | Pramac Racing Team | Ducati | +48.800 |
7 | N・ヘイデン | Ducati Team | Ducati | +1'16.314 |
8 | T・エリアス | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +1Lap |
9 | L・カピロッシ | Pramac Racing Team | Ducati | +1Lap |
10 | K・アブラハム | Cardion AB Motoracing | Ducati | +2Lap |
RT | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 4Lap |
RT | 青山博一 | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | 4Lap |
RT | C・クラッチロー | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | 4Lap |
RT | V・ロッシ | Ducati Team | Ducati | 14Lap |
V・ロッシ
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