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ハプニング満載のレースはペドロサが優勝

第15戦 日本GP(もてぎ) 2011.10.02 /コンディション:ドライ

ダニ・ペドロサがシーズン3勝目をホンダのホームコースで手にした。今大会はリタイヤするライダーが多く、バレンティーノ・ロッシもその一人に加わってしまった。2位はホルヘ・ロレンソ。ケーシー・ストーナーは序盤のミスが響いて3位に終わった。

オープニングラップの2コーナー、集団の中でロッシが転倒し、それにベン・スピースが巻き込まれて共にコース外に。その期に乗じてストーナーが逃げて後ろとの差を少し広げた。がしかし5周目、バックストレートの大きいバンプに当たってしまい、マシンがぐらついた。その影響で次のコーナーへのブレーキタイミングをミスってしまいコースアウト。レースに復帰するも7位に後退した。替わりにトップに立ったのはアンドレア・ドヴィツィオーゾ。だが、彼はジャンプスタートの判定を受けてライドスルーを強いられて後退。マルコ・シモンチェリとカル・クラッチローも同じ理由でペナルティを科せられて順位を落とした。この時点で優勝争いはペドロサとロレンソに絞られたが、ホンダのほうが圧倒的に速かった。

3位はアルバロ・バウティスタとニッキー・ヘイデンの二人が争っていた。そこに回復してきたストーナーが追いついて二人を順次パスして行き、12周目には3位を奪い取った。その後、ヘイデンはコースアウトで順位を落とし、バウティスタは転倒してコースから去ってしまう。その一方でオープニングで最後尾の17位にまで落ちたスピースは6位にまで回復した。

前戦で負傷したロリス・カピロッシは欠場となり、その代役としてオーストラリア出身のダミアン・カドリンが参戦した。ワイルドカードで伊藤真一と秋吉耕祐がRC212Vを走らせた。カレル・アブラハムはウォームアップには出場するも決勝は欠場した。その理由として前戦で転倒した際に頭部を強打した影響による集中力不足を上げていた。

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team ホンダ 42'47.481
2 J・ロレンソ Yamaha Factory Racing ヤマハ +7.299
3 C・スト―ナー Repsol Honda Team ホンダ +18.380
4 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini ホンダ +23.550
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team ホンダ +23.691
6 B・スピース Yamaha Factory Racing ヤマハ +37.604
7 N・ヘイデン Ducati Team Ducati +39.167
8 C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ +45.023
9 青山博一 San Carlo Honda Gresini ホンダ +49.074
10 R・ド・ピュニエ Pramac Racing Team Ducati +59.022
11 C・クラッチロー Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ +1'13.964
12 秋吉耕佑 LCR Honda MotoGP ホンダ +1'21.709
13 伊藤 真一 Honda Racing Team ホンダ +1'26.381
RT T・エリアス LCR Honda MotoGP ホンダ 7Lap
RT A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP スズキ 11Lap
RT D・カドリン Pramac Racing Team Ducati 11Lap
RT H・バルベラ Mapfre Aspar Team MotoGP Ducati 23Lap
RT V・ロッシ Ducati Team Ducati 0Lap

2011年日本GP エドワーズ
C・エドワーズ

Thank you for coming to Japan

もてぎサーキットは3月11日の東日本大震災で被害を受けました。モビリティランドはFIMやドルナと協議を経て、ライフラインや周辺地域の被害も考えると4月24日の日本GP開催は困難として延期のコメントを3月16日に出しました。その後、復興工事が行われ7月3日には全日本選手権が開催されました。

施設の復旧よりも大きな問題となったのが、サーキットから約120キロ離れた場所にある東京電力福島の原発事故による放射能の影響の有無でした。FIMとドルナはその調査をイタリアの第三者機関に依頼し、結果の最終版として7月25日に、「イベント期間中における放射能の危険は無視できる程度である」と言う発表をした。だがその結果が出る前にロレンソらが日本には行かないと表明する場面や、「多くのライダーが行きたくないと思っているのでは」と言うロッシのコメントも報じられていた。その気持ちは理解できるし、安全だと言うデータを見せられてもやはり不安だったのは当然だと思う。

結果的に、スポンサーやバイクメーカーなどからの圧力もあったと思うが、GP一行は来日して無事にレースが行われて、楽しめた。Motoblog.itなどで配信していたこの写真と同じ気持ち。日本に来てくれてありがとう。

Thank you for coming to Japanうちわを手にする日本人ファン

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