ストーナーは止められない
第14戦 アラゴンGP(モーターランド・ アラゴン) 2011.09.18 /コンディション:ドライ
ランキングトップのケーシー・ストーナーがシーズン8勝目を手にし、あと4戦を残して2位とのポイント差を44に広げた。3戦連続でトップグリッドを獲得したストーナーは絶好調で、彼を打ち負かすのは困難と思われ、結果的にそれを証明した形になった。 スタートは彼はダニ・ペドロサに押さえ込まれ、その隙にベン・スピースが前に出て1コーナーを通過。しかし1周目が終わるまでに2台を抜いて先頭に立っていた。その後もハイペースで後ろとの差を広げ、最終的に8秒近い差をつけてゴールした。この勝利はRepsol Honda TeamにとってMotoGP100勝目となった。
ホルヘ・ロレンソは何とか3位に滑り込んだ。前半戦はマルコ・シモンチェリが健闘して9周目には3位に付けた。だがその次の周回でタイヤを滑らせ、その間に2台のヤマハワークスに抜かれた。スピースが3位に上がるもペドロサには追いつくことが出来ず、レースが進むにつれてそのペースが落ちていった。そして彼は14周目にはロレンソに抜かれ、リカバリーしてきたシモンチェリにも逆転された。その後ろで展開された3台による6位争いはアルバロ・バウティスタが勝利した。
バレンティーノ・ロッシはエンジン数制限の規約を破る7機目をウォームアップ走行で使用した事でペナルティを科せられてピットレーンからスタートした。7周目には9位にまでポジションを上げたが、そこからカル・クラッチローと青山博一を振り切ることが出来なかった。終盤にはその二人に抜かれて11位に落ちるも、ファイナルラップに青山から10位を取り戻した。今大会から彼が乗る2台のマシンはアルミ製シャーシを新たに投入したが、既存の6機エンジンでは内1機しかマッチしなかった。予選順位が13位と低迷したことから、残るレースのこと考えると今回のスタート位置よりも7機目を投入して新フレームのマシンを2台用意することの方が意味があるとの思いが有ったよう。
金曜日、フリー走行2は電力不足によりキャンセルとなった。そのため、土曜日のフリー走行が時間延長された。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | C・スト―ナー | Repsol Honda Team | ホンダ | 42'17.427 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +8.162 |
3 | J・ロレンソ | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +14.209 |
4 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +20.646 |
5 | B・スピース | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +27.739 |
6 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +30.373 |
7 | N・ヘイデン | Ducati Team | Ducati | +34.288 |
8 | H・バルベラ | Mapfre Aspar Team MotoGP | Ducati | +37.305 |
9 | C・クラッチロー | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +39.652 |
10 | V・ロッシ | Ducati Team | Ducati | +39.832 |
11 | 青山博一 | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +39.997 |
12 | R・ド・ピュニエ | Pramac Racing Team | Ducati | +54.717 |
13 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +58.430 |
RT | T・エリアス | LCR Honda MotoGP | ホンダ | 15Lap |
RT | L・カピロッシ | Pramac Racing Team | Ducati | 15Lap |
RT | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | 0Lap |
RT | K・アブラハム | Cardion AB Motoracing | Ducati | 0Lap |
D・ペドロサ
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