ホンダRC212Vが表彰台独占
第11戦 チェコGP(ブルノ) 2011.08.14 /コンディション:ドライ
ケーシー・ストーナーが優勝してホルヘ・ロレンソに対するチャンピオンシップのポイント差を32に広げた。ストーナーはダニ・ペドロサが3周目に転倒した事を機にリードを広げた。
オープニングラップで先頭に立ったのはロレンソだった。ポールシッターのペドロサは2位につけ、3周目の1コーナーで大きくスライドして失速したロレンソを2コーナーでパスした。だが彼が先頭を走ったのは僅かコーナー二つ分だけだった。ストーナーもロレンソを素早くパスし、チームメイトが姿を消したことで先頭に出た。最終的には後ろとの差を6.5秒にまで広げてシーズン6勝目を手にした。
ブリヂストンが提供するタイヤからフロントに軟らかめのタイプを選んだのはトップグループではロレンソだけだった。2位に後退した彼はアンドレア・ドヴィツィオーゾにマルコ・シモンチェリも加わった熾烈な2位争いに巻き込まれる。だがそのポジションを永くキープすることは出来ず、11周目に2台に抜かれて4位に後退した。その後、ロレンソにとって幸いだったのは後ろにいたのはチームメイトのベン・スピースだった事。残りのレースを2台で淡々と走りきり4位と5位でゴールした。2位争いはドヴィツィオーゾが勝利し、シモンチェリは自身初のMotoGP表彰台を得た。その結果、ホンダが表彰台を独占した。これは2006年のアメリカGP以来、そして800ccのレースでは初めてとなる。
6番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシは1周目は8位。次の周回でニッキー・ヘイデンをパスして順位を一つ回復。その後のレースは後ろに執拗に付きまとうアルバロ・バウティスタを抑える事に費やし、バウティスタが14周目に転倒した事それは終わった。リズラ・スズキチームからワイルドカードとして参戦していたジョン・ホプキンスは、フリー走行で転倒した際に右手の指を骨折してた。結局、予選も決勝レースも出場できなかった。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | C・スト―ナー | Repsol Honda Team | ホンダ | 43'16.796 |
2 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +6.532 |
3 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +7.792 |
4 | J・ロレンソ | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +8.513 |
5 | B・スピース | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +10.186 |
6 | V・ロッシ | Ducati Team | Ducati | +12.632 |
7 | N・ヘイデン | Ducati Team | Ducati | +23.037 |
8 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +24.189 |
9 | 青山博一 | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +25.202 |
10 | H・バルベラ | Mapfre Aspar Team MotoGP | Ducati | +36.566 |
11 | T・エリアス | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +36.679 |
12 | R・ド・ピュニエ | Pramac Racing Team | Ducati | +37.109 |
13 | L・カピロッシ | Pramac Racing Team | Ducati | +48.911 |
RT | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 6Lap |
RT | K・アブラハム | Cardion AB Motoracing | Ducati | 10Lap |
RT | C・クラッチロー | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | 16Lap |
RT | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | 20Lap |
N・ヘイデン
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