ロレンソがエストリル3連覇
第17戦 ポルトガルGP(エストリル) 2010.10.31 /コンディション:ドライ
ホルヘ・ロレンソが2ヶ月ぶりの勝利を挙げると共に、エストリルでの無敗記録を更新した。彼はチームメイトのバレンティーノ・ロッシを降した。2台のヤマハは最初の数ラップでトップグループから抜け出した。そしてロッシが中盤まで先頭をキープし、1.8秒近い差がつく場面もあった。しかし17周目、ロレンソは1コーナーのブレーキングで前に出た。一旦前に出た彼は止められず、8.6秒の差をつけて2010年シーズン8勝目を手にした。
オープニングラップは、先行することになる2台のYZR-M1にドゥカティのニッキー・ヘイデンとケーシー・ストーナー、それにホンダのアンドレア・ドヴィツィオーゾが絡んでいった。ドヴィツィオーゾは7番グリッドから好スタートで一気に差を詰めてきた。ヘイデンがリードするかと思われたが直ぐに混戦に。ストーナーは少しミスをして6位に後退したが4周目には3位に浮上。だが次ぎの周回の最終コーナーで転倒した。これでヘイデンは前を行くヤマハから少し遅れてしまう。なんとかそのまま3位キープするかと思われたが17周目にマルコ・シモンセリに、その後ドヴィツィオーゾにも抜かれた。そしてその2人が激しい3位争いを展開する。ドヴィツィオーゾが前に出てむかえた最終ラップだったがシモンセリがシケインで逆転する。だがそのままでは終わらず、ドヴィツィオーゾが最終コーナーを上手く立ち上がって、僅か0.059秒早くゴールした。
怪我から復帰したダニ・ペドロサは中盤には5位を走行して3位争いにも加わる勢いだったが、未だ完調ではないようで終盤はペースが落ちた。左肩痛の治療のために欠場するミカ・カリオの代役としてカルロス・チェカが起用された。しかし中盤でレースを止めた。腕上がりと見られる。アレックス・エスパルガロは1周目のシケインで転倒した。ベン・スピースはサイティングラップで転倒して左足首を脱臼し欠場となった。
今大会の公式予選は悪天候でキャンセルとなり、3度のフリー走行の総合タイムでグリッドが決まった。ポールポジションはロレンソが3年連続して獲得。最終日もウォームアップの時点で路面はウェットだったが決勝はドライコンディションで行なわれた。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 46'17.962 |
2 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +8.629 |
3 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +26.475 |
4 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +26.534 |
5 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +27.154 |
6 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +28.297 |
7 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +30.109 |
8 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +44.947 |
9 | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +1'13.649 |
10 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +1'17.721 |
11 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +1'17.908 |
12 | 青山博一 | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +1'33.025 |
13 | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 1'39.752 |
RT | C・チェカ | Pramac Racing Team | Ducati | 15 Lap |
RT | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 24 Lap |
RT | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | 0 Lap |
RT | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | 0 Lap |
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