ストーナーが大勝で地元4連覇
第16戦 オーストラリアGP(フィリップアイランド) 2010.10.17 /コンディション:ドライ
ケーシー・ストーナーが他を圧倒する速さで彼のホームグランプリ4連覇を達成した。ポールポジションから上手くスタートしたストーナーは後続の争いに巻き込まれる事無くリードを広げて、その差は7周目には3秒以上になっていた。最終的に後ろとは8秒もの差がついた。ワールドチャンピオンのホルヘ・ロレンソは、スタート直後しばらくはストーナーの背後につけて前に出るチャンスをうかがったがそれは出来なかった。その後は全く絡むこと無く単独走行で2位に終わった。
結局このレースの見せ場は3位争いだった。ベン・スピースはフロントローから好スタートを切ったが1コーナーでロレンソと接触しそうにな、ニッキー・ヘイデンとマルコ・シモンセリに先行される。アンドレア・ドヴィツィオーゾも彼を抜いて5位に上がったがステアリングに問題が発生して僅か3周でリタイヤした。これでホンダワークスにとって悲惨な大会が終わり、ドヴィツィオーゾのワールドランキング3位獲得と言う目標に大きなダメージを与える事になる。
8番グリッドからスタートしてオープニングを9位で終えたバレンティーノ・ロッシはそこから急速に順位を上げて、シモンセリ、ヘイデン、スピースとの3位争いに絡んでいった。そして8周目にその先頭に立った。ヘイデンはそれを逃がすことなく後ろについて行き、残り2周となるヘアピンで仕掛けて前に出た。しかし、そのポジションをキープできず、最終ラップにロッシに逆転されてしまう。それでもヘイデンは表彰台を得るために奮闘したが0.038秒及ばなかった。スピースとシモンセリは終盤にかけてこの争いから少し離れて5位と6位でゴールした。ランディ・ド・プニエは序盤のミスでコースアウトしたが10位にまでばん回した。
決勝レースに出場したのは15名だけ。もてぎで負傷して以来欠場しているダニ・ペドロサは復帰を果たすべく予選を走ったがトップから3秒以上遅い15番手のタイム。ケガの回復も思わしくないことから決勝のキャンセルを決めた。ロリス・カピロッシは予選の転倒で左足太腿の内転筋を痛めて欠場した。また、今回の結果により2010年ルーキー・オブ・ザ・イヤーのタイトルはベン・スピースに決定した。
| 順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | 41'09.128 |
| 2 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +8.598 |
| 3 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +17.997 |
| 4 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +18.035 |
| 5 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +22.211 |
| 6 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +25.017 |
| 7 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +35.168 |
| 8 | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | +46.194 |
| 9 | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +46.294 |
| 10 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +59.635 |
| 11 | M・カリオ | Pramac Racing Team | Ducati | +59.664 |
| 12 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +59.732 |
| 13 | 青山博一 | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +1'05.029 |
| 14 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +1'05.053 |
| RT | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | 24 Lap |

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