ロレンソがバレンシアでロッシを破った
第18戦 バレンシアGP(リカルド・トルモ) 2010.11.07 /コンディション:ドライ
9番手から追い上げたホルヘ・ロレンソが今季9勝目を得てチャンピオンシーズンを終えた。ポールポジションからスタートしてレースの殆どを支配したケーシー・ストーナーが2位にあまんじた。フリー走行の総合タイムでもトップに立ち予選も誰にも止められそうになかったストーナーだったが決勝レースは違った。好スタートを切ったが後方で展開されたバトルから逃げる事が出来なかった。
ニッキー・ヘイデンが直ぐに2位に上がりドゥカティのワンツーとなったが3周目の1コーナーで転倒した。ダニ・ペドロサが予選8番手から好スタートで2位につける。予選4位のバレンティーノ・ロッシはスタートで9位に後退。ロレンソは2周目にマルコ・シモンセリを抜こうとした時に接触して9位まで落ちてしまう。しかしこの2台のヤマハは長く下位に低迷する事は無かった。6周目と7周目には夫々シモンセリを後に追いやり、10周目には揃ってペドロサを料理して2-3位に浮上する。12周目にはロレンソが前に出て、先行するストーナーに追いつくのに時間はかからなかった。
後半戦は上位3台の接近戦となるがロッシは少しずつ後退。しかしロレンソはペースを維持し、残り7周となるころ、2コーナーでストーナーをオーバーテイクして先頭に立った。その後リードを4.5秒にまで広げてゴールした。体調が完全では無いと言うペドロサは終盤にペースが落ちて後退するも総合ランク2位の座を死守した。ロリス・カピロッシはレース中盤にマシントラブルでピットに戻りリタイアとなった。ミカ・カリオの代役としてカルロス・チェカが起用された。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 46'44.622 |
2 | C・スト―ナー | Ducati Team | Ducati | +4.576 |
3 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +8.998 |
4 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +17.643 |
5 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +19.160 |
6 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +20.674 |
7 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +26.797 |
8 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +29.288 |
9 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +29.451 |
10 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +29.860 |
11 | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | +31.761 |
12 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +33.604 |
13 | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +36.622 |
14 | 青山博一 | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +38.968 |
15 | C・チェカ | Pramac Racing Team | Ducati | +56.169 |
RT | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 17 Lap |
RT | N・ヘイデン | Ducati Team | Ducati | 28 Lap |
2010年の結果に戻る|第17戦 <-