後半戦緒戦もロレンソ優勝
第10戦 チェコGP(ブルノ) 2010.08.15 /コンディション:ドライ
ホルヘ・ロレンソはチェコGPで圧倒的な速さを見せつけて今シーズンの7勝目を手にした。タイトル争いのライバルとなるダニ・ペドロサは2位でゴールし、両者のポイント差は77に広がった。勝者に与えられるポイントは25なので、これは3レース分に相当する。2010年シーズンの残りは8戦となっている。
予選3番グリッドだったロレンソはポールポジションからスターしたペドロサとそれに続くベン・スピースに先行を許した。だがオープニングラップの3コーナーで両者を抜いてトップに浮上。その後はそのポジションを譲ることは無かった。ペドロサはそのオープニングでスピースにも先行されるが直ぐに抜き返し、ペースを上げて逃げるロレンソを追いかけた。しかし、10周目には1秒近い差になり、15周目には先頭争いに決着がついていた。今シーズンのロレンソはこれまでまだ2位以下になった事が無い。
ケーシー・ストーナーはレース中盤までにスピースを捕らえて3位に上がり表彰台を確保するも、トップとは大きな差だった。予選5番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシはスタートで遅れ8位に後退した。その後、4番手にいたアンドレア・ドヴィツィオーゾの転倒もあってなんとか5位までばんかいしたがチームメイトとは18秒近い差が有り、4台のヤマハ勢のなかで3番手だった。また、ドヴィツィオーゾは転倒した祭にコース上に投げ出されたが他のマシンに引かれることなく無事だった。
ニッキー・ヘイデンは前日の公式予選で転倒を喫して左手を負傷していたにもかかわらず頑張った。だがロッシを捕らえるチャンスは無かった。スズキ勢は共に転倒によるリタイアとなった。中でもアルバロ・バウティスタは最終ラップだった。青山博一の代役をアレックス・デ・アンジェリスが務めた。青山は今大会翌日のオフィシャルテストに参加した。
15日、ヤマハは7年間続いたバレンティーノ・ロッシとパートナーシップを今シーズン末に終了することを発表した。一方、ドゥカティが彼と2011年から2年間の契約合意に達したことを発表した。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 43'22.638 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +5.494 |
3 | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | +11.426 |
4 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +13.723 |
5 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +17.930 |
6 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +26.815 |
7 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +33.396 |
8 | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +39.406 |
9 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +39.639 |
10 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +40.893 |
11 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +42.032 |
12 | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | +47.091 |
13 | A・デ・アンジェリス | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +51.368 |
RT | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 1Lap |
RT | M・カリオ | Pramac Racing Team | Ducati | 15Lap |
RT | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | 16Lap |
RT | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 21Lap |
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