ロレンソ優勝
第9戦 アメリカGP(ラグナセ) 2010.07.25 /コンディション:ドライ
ホルヘ・ロレンソが圧倒的な強さでアメリカGPを征して今シーズン6勝目を手にした。一方、レース前半からリードしていたダニ・ペドロサは転倒した。この結果、ランキング1位と2位のこの両者のポイント差は72に広がった。
予選4番手から得意のロケットスターを決めたペドロサはアンドレッティ・ヘアピンで先頭に出た。その後、後方のロレンソやケーシー・ストーナーとの差を1秒近くにまで広げる。だが11周目の第5コーナーでフロントから転倒した。彼のRC212Vは何度か宙を舞ったあとタイヤバリアに当って止まった。これで、ストーナーを6周目に抜いて2位に上がっていたロレンソが先頭に立ち、19周目ごろには後方との差を3秒近くにまで広げた。その後はストーナーとの差をコントロールしながら周回を重ねてチェッカーを受けた。2位のストーナーは彼にとって今シーズン最高位となる。
バレンティーノ・ロッシが怪我からの復帰後の僅か2戦目で表彰台を獲得した。彼は残り7周となったところで前を行くアンドレア・ドヴィツィオーゾを抜いて3位に上がった。が、その後も両者の接近戦はファイナルラップまで続き、最終的にロッシが逃げ切った。ベン・スピースは表彰台も狙える勢いでロッシの後ろの5位を走行していた25周目の最終コーナーで大きくはらんで6位に後退した。
前回のドイツGPで負傷したR・ド・ピュニエの代役としてロジャー・リー・ヘイデンが選ばれた。最高峰クラスに兄弟で参戦して共にポイントを獲得したのは2005年オランダGPのチェカ兄弟以来のこと。青山博一の代役をアレックス・デ・アンジェリスが務めた。
ヤマハ勢4台はスペシャルカラーリングのYZR-M1で参戦した。ロッシとロレンソのマシンはスポンサーのフィアット社ががアメリカでフィアット500を発売することから、ネットで募集して集まった500人の顔写真がデザインされていた。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 43'54.873 |
2 | C・ストーナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | +3.517 |
3 | V・ロッシ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | +13.420 |
4 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +14.188 |
5 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +14.601 |
6 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +19.037 |
7 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +40.721 |
8 | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +47.219 |
9 | M・カリオ | Pramac Racing Team | Ducati | +52.813 |
10 | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +52.814 |
11 | R・ヘイデン | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +1'14.089 |
12 | A・デ・アンジェリス | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +1'14.666 |
RT | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | 4Lap |
RT | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | 14Lap |
RT | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | 21Lap |
RT | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | 29Lap |
RT | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 30Lap |
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