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ペドロサ、ロレンソの連勝を止めた

第8戦 ドイツGP(ザクセンリンク) 2010.07.18 /コンディション:ドライ

ダニ・ペドロサが再スタートとなったドイツGPでホルヘ・ロレンソを抑えて勝利した。イタリアGPで転倒した祭の足の負傷が残る中で6週間ぶりに復帰したバレンティーノ・ロッシは僅かの差で表彰台を逃した。

好スタートのペドロサは先頭に立つものの1周目のうちにロレンソに抜かれた。だが離される事無くついて行き、それにケーシー・ストーナーも付けた。慎重にスタートしたロッシは7位に下げたが直ぐに進撃を開始して、レースが中断される9周目には4位をいくA・ドビツィオーゾに迫る勢いだった。レッドフラッグによりレースが中断されたのは3台が絡む事故が発生したためだった。最初にR・ド・ピュニエが転倒してコース上に投げ出され、ライダーたちがなんとか避けながら通過する中で、A・エスパルガロとA・バウティスタがコース上に転がっていたLCR Hondaのマシンに衝突した。ド・ピュニエとエスパルガロが負傷。バウティスタは無事だったが再スタート出来ず、レギュレーション(赤旗が示された後、定められた時間内にバイクと共にピットボックスに戻らなかった)により2レース目への出場は許可されなかった。

20分後、21ラップに短縮されて13台のバイクで行われた2レース目は、スタートでロレンソは再びペドロサに先行を許したが2位につけて、2周目に彼を追い越して先頭に立った。だがその後は両者の接近戦となり、ペドロサは何度もコーナーの入り口でイン側を伺うがロレンソはブレーキを遅らせてなんとかしのいでいた。そして10周目のホームストレートでロレンソの背後につきコーナー手前で前に出た。この時ロレンソはなすすべも無く、その後も徐々に離れていくレプソルのマシンを見送るだけだった。その少し後ろでは、足が折れているとは思えないようなライディングのロッシがストーナーと表彰台を争っていた。両者の競り合いは何度も順位を入れかえながら最終ラップまで続き、最終コーナーでストーナーが僅かに先行した。

C・エドワーズは1レース目で、M・カリオは2レース目のオープニングでそれぞれ転倒した。青山博一の代役をアレックス・デ・アンジェリスが務めた。

ド・ピュニエは左脚を骨折して緊急手術を受けた。彼は前日の公式予選でも転倒して足を打撲していた。これは、ロレンソが乗るYZR-M1のエンジンが火を噴いた際にコース上に漏れたオイル乗ってB・スピースと共に転倒するというアクシデントだった。また、エスパルガロも骨折の疑いにより入院した。

今大会を前にした9日、ストーナーは今季限りでDucatiを離れて、2011年シーズンはホンダから参戦することが両チームから発表された。

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 D・ペドロサ Repsol Honda Team ホンダ 28'50.476
2 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team ヤマハ +3.355
3 C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati +5.257
4 V・ロッシ Fiat Yamaha Team ヤマハ +5.623
5 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team ホンダ +17.158
6 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini ホンダ +17.757
7 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +17.935
8 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ +20.957
9 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +22.000
10 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini ホンダ +35.217
11 L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP スズキ +45.042
12 A・デ・アンジェリス Interwetten Honda MotoGP ホンダ +45.204
RT M・カリオ Pramac Racing Team Ducati 0Lap
RT R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP ホンダ 0Lap
RT A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP スズキ 0Lap
RT A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 0Lap
RT C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ 0Lap

写真:ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)

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