ロレンソ連勝
第6戦 オランダGP(アッセン) 2010.06.26 /コンディション:ドライ
ダッチTTを完勝してシーズン4勝目を得たホルヘ・ロレンソがMotoGPチャンピオンシップのリードをより強固な物にした。彼にとってMotoGPクラスにおけるアッセンでの勝利は初めてとなり、125と250ccクラスに続き3クラスでこのサーキットでの優勝を達成した。しかも、その27ラップを完全に支配した。ただし前回のシルバーストーンのような楽勝ではなくて、今回のレース前半はダニ・ペドロサがその背後に付いて視界に捕らえていた。
ロレンソはポールポジションから好スタートでリードする。その後に続いたベン・スピーズも予選4番手からスタートダッシュを決める。3位にはロケットスタートを決めたペドロサが予選7番手から浮上してきた。そして、3周目にスピーズをパスしたがそれまでに先頭とは1秒近く差がついていた。スピーズはその後ケーシー・ストーナーとA・ドビツィオーゾにも抜かれて5位にまで後退する。軟らかめのタイヤを使用していたペドロサはペースをあげて6周目には先頭に迫る勢いだった。それにストーナーは付いていけなかった。ロレンソは背後からのプレッシャーに数ラップ耐えて、装着しているハードタイヤの調子が上がるのを待ち、その後は1分34秒台で周回する。ミディアム仕様のペドロサは追随できずしばらくストーナーとの競り合いとなり、結局先頭とは2.9秒の差がついた。今シーズン初となる3位を得たストーナーだが、終盤は腕上がりの症状に苦しんで前とは4秒近くも遅れてゴールした。
スピーズは1度抜かれたもののペースが上がらないドビツィオーゾを16周目に抜き返して4位に。一方、ドビツィオーゾはR・ド・ピュニエにも抜かれて6位に後退した。が、その後この2人のホンダ勢の競り合いが最終ラップまで続き、僅差でドビツィオーゾが速くゴールした。前戦で負傷した青山博一の代役としてHRCテストライダーの秋吉耕佑が参戦した。また、マルコ・メランドリはフリー走行2で転倒を喫した際に左肩を脱臼したために欠場した。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 41'18.629 |
2 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +2.935 |
3 | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | +7.022 |
4 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +13.265 |
5 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +15.323 |
6 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +15.772 |
7 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +25.867 |
8 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +28.991 |
9 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +35.658 |
10 | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | +35.837 |
11 | M・カリオ | Pramac Racing Team | Ducati | +56.769 |
12 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +56.890 |
13 | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +1'00.615 |
14 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +1'08.074 |
15 | 秋吉耕佑 | Interwetten Honda MotoGP | ホンダ | +1Lap |
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