開幕戦はホンダのストーナーが優勝
第1戦 カタールGP(ロサイル) 2011.03.20 /コンディション:ドライ
ケーシー・ストーナーはホンダファクトリーライダーとして向かえたシーズン開幕のナイトレースを優勝で飾った。だが、戦前に予想されたレプソルチームの表彰台独占とはならなかった。前年チャンピオンのホルヘ・ロレンソがダニ・ペドロサの前に割って入りそれを阻止した。一方、バレンティーノ・ロッシはドゥカティライダーとしてのキャリアを7位でスタートした。
ポールポジションを得ていたストーナーだったがスタート直後は3位に後退して、ラップの前半はペドロサがリードし、その後ロレンソが先頭に出て1周目を終えた。しかし2周目にはホンダの二台が1-2を取り戻した。先頭に出たストーナーは後ろにつけるチームメイトをなんとか引き離したかったが出来ずに、6周目の1コーナーでペドロサがインに飛び込み前に出た。ストレートで伸びる前を行くRC212Vをパスするポイントを見つけるのにストーナーは数ラップを要した。結局12周目にトップを取り戻し、その後は最速ラップでカタールの勝利に向けて順調に後との差を広げた。
2位に下がったペドロサはロレンソの強力な圧力を受ける。2人のスペイン人ライダーは何度か順位を入れかえながら競り合い、ペドロサのペースが落ちたことでロレンソが逃げて2位を確保した。3位に下がったペドロサはもう1人のチームメイトからは逃げきった。その第3のホンダワークスライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾは同胞のマルコ・シモンセリとの厳しい戦いに勝利した。予選5番手だったベン・スピーズはオープニングラップで順位を8位にまで落とした。そしてロッシとの争いになり6位にまで回復するだけだった。ロッシはスタート時こそ9位から2位にジャンプしたが結局1周目は7位で終えて、その後は前にいくことなく中盤でのバトルに終始した。手術した肩が未だ完全ではないとしている。
ニッキー・ヘイデンは予選13番手から順位を上げて9位でゴールした。ドゥカティ勢で予選最高の6位だったエクトル・バルベラは12位に沈んだ。MotoGP初戦で予選8位を獲得したカル・クラッチローも11位に後退。同じくルーキーのカレル・アブラハムは完走。ランディ・ド・プニエは1周目で転倒しチームメイトのロリス・カピロッシに絡んだ事でプラマックの二台は早々と姿を消した。アルバロ・バウティスタはフリー走行で転倒したさいに左足の大腿骨を骨折したために欠場した。また、3月11日に日本が大地震に見舞われたことを受けて各チームがバイクに日の丸を貼るなどして応援のメッセージを送った。
順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
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1 | C・ストーナー | Repsol Honda Team | ホンダ | 42'38.569 |
2 | J・ロレンソ | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +3.440 |
3 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +5.051 |
4 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +5.942 |
5 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +7.358 |
6 | B・スピース | Yamaha Factory Racing | ヤマハ | +10.468 |
7 | V・ロッシ | Ducati Team | Ducati | +16.431 |
8 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +26.293 |
9 | N・ヘイデン | Ducati Team | Ducati | +27.416 |
10 | 青山博一 | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +28.920 |
11 | C・クラッチロー | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +34.539 |
12 | H・バルベラ | Mapfre Aspar Team MotoGP | Ducati | +34.829 |
13 | K・アブラハム | Cardion AB Motoracing | Ducati | +37.957 |
RT | T・エリアス | LCR Honda MotoGP | ホンダ | 4Lap |
RT | L・カピロッシ | Pramac Racing | Ducati | 21Lap |
RT | R・ド・プニエ | Pramac Racing | Ducati | 0Lap |
C・ストーナー(Repsol Honda Team)
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