>> チャンピオンバイク
MV AGUSTA 500
ジョン・サーティース 1956
1956年のロードレース世界選手権で、ジョン・サーティース選手のライディングでチャンピオンに輝いたMV AGUSTA500の模型です。デアゴスティーニのチャンピオンバイクコレクションNO.50です。
1949年から始まったロードレース世界選手権の500ccクラスは、ジレラが強さを発揮していた。イタリアのバイクメーカーMVアグスタは1950年、4ストローク4気筒エンジンを搭載したマシンで、世界GP500ccクラスデビュー。
初期のモデルには前輪まで覆った、巨大なダストビンカウルが装着さたマシンもあったが、このマシンは小型のドルフィンカウルを装着。この頃のカウルは、ハンマーによる手叩きで成形されたアルミ製だった。
1952年、MVアグスタはレスリー・グラハムのライディングで500ccクラス初優勝を挙げ、ランキング2位を得た。その年のタイトルを獲得したジレラは、その後もジェフ・デュークのライディングで1955年まで連覇を達成。1956年、MVアグスタがサーティースのライディングでようやく初タイトルを獲得。1957年、再びジレラがタイトルを獲得する。
この頃MVアグスタは、ジレラに対抗すべく6気筒マシンの開発を進めていた。しかし1958年、ジレラが世界GPから撤退しした事もあって、その開発は中止された。
ライバルがいなくなった1958年、ランキング1、2位をMVアグスタが獲得。その後、ジャコモ・アゴスティーニらの活躍で、1970年代前半に2ストロークマシンが台頭するまで、4ストロークMVアグスタの独走状態が続く。
MV AGUSTA 500 主要スペック
- エンジン:空冷4ストローク直列型4気筒
- 排気量:497cc
- 最高出力:70馬力以上
- 最低車両重量:-Kg以上
1位 | ジョン・サーティース(John Surtees) | MV Agusta | 24 |
2位 | ウォルター・ツェラー(Walter Zeller) | BMW | 16 |
3位 | ジョン・ハートル(John Hartle) | Norton | 14 |
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2輪と4輪の世界チャンピオン
イギリス出身のジョン・サーティースは2輪の世界GPと、4輪のF1GPの両方で世界の頂点を極めたレーサーです。2003年にはMotoGP殿堂入りを果たした。
ノートンのマシンに乗りイギリス国内のレースで活躍していたサーティースは1956年、MVアグスタの誘いを受け世界GPに挑戦。フル参戦1年目ながら開幕戦のマン島TTから3連勝で、500ccクラスタイトルを獲得。1958年から1960年まで350ccと500ccクラスで3連覇を達成した。特に、1959年は350ccと500ccの両クラス行われた13戦全て優勝した。
サーティースは1960年、バイクレースと平行してロータスでF1に挑戦する。そして、1964年にフェラーリでF1のタイトルも獲得した。
Round | 順位 | |
---|---|---|
1 | マン島TT | 優勝 |
2 | ダッチTT | 優勝 |
3 | ベルギーGP | 優勝 |
4 | 西ドイツGP | 欠場 |
5 | アルスターGP | 欠場 |
6 | ナシオンズGP | 欠場 |
西暦 | クラス / 年間成績 | メーカー |
---|---|---|
1952 | 500cc 18位 | NORTON |
1955 | 350cc 6位 250cc 7位 |
NORTON NSU |
1956 | 500cc チャンピオン 350cc 4位 |
MV AGUSTA |
1957 | 500cc 3位 350cc 10位 |
MV AGUSTA |
1958 | 500cc チャンピオン 350cc チャンピオン |
MV AGUSTA |
1959 | 500cc チャンピオン 350cc チャンピオン |
MV AGUSTA |
1960 | 500cc チャンピオン 350cc チャンピオン |
MV AGUSTA |
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