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ホンダ RVF750
ジョーイ・ダンロップ 1985

1985年のマン島TT-F1レースで、ジョーイ・ダンロップのライディングで優勝したRothmans HondaのRVF750の模型です。チャンピオンバイクコレクションのNO.58です。

HONDA RVF750 JOEY DUNLOP 1985

市販車をベースとするTT-F1の排気量規定が、1984年から変更され、4ストロークの上限1000ccから750ccに縮小されることになっていた。

ホンダはこのレギュレーション変更を見据えて、TT-F1マシンの排気量を段階的に縮小し、同時期にV型4気筒のTT-F1マシンを登場させる。

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1982年、それまでのCB750や900Fベースの空冷4サイクル直列4気筒マシンに替わって、VF750をベースとする水冷4サイクルV型4気筒のRS1000RWが登場。

1983年にRS850R、1984年にRS750Rとなって、1985年に車名がRVF750となった。

RVF750は、ULFフレームと呼ばれる目の字型断面のアルミツインチューブフレームを採用。

V4エンジンのカムシャフトの駆動は、それまで一般的だったチェーン駆動からギヤ駆動となった。

リアのスイングアームは両持ち式で、1986年から片持ち式となる。

チャンピオンバイクコレクションNO.58:RVF750

1985年、デビュー1年目のRVF750は、ダンロップのライディングで、マン島TTとTT-F1世界選手権を制します。

と同時に、鈴鹿8時間でワイン・ガードナー/徳野政樹組が優勝するなど、耐久レースでもタイトルを獲得します。

1985年マン島TT-F1レース順位
1位 ジョーイ・ダンロップ(Joey Dunlop) ホンダ Time:1.59.12.0
2位 トニー・ラッター(Tony Rutter) スズキ Time:2.04.52.8
3位 サム・マックレメント(Sam McClements) ヤマハ Time:2.06.24.0

King of the Road -公道の王者

マン島TTは、イギリス西部のアイリッシュ海に浮かぶマン島の公道で行われるオートバイレースで、TTフォーミュラ1をトップとして様々なクラスのレースが、毎年5月末から約2週間に渡って開催される。

公道を使用した1周約60㎞のコースは山道も含まれ、起伏にとんだ過酷なコースとなっている。1907年に第1回大会が開催されたマン島TTレースは、世界選手権に組みこまれていた時期もあるが、1978年から外されている。

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King of the Road -公道の王者と呼ばれるジョーイ・ダンロップは、マン島TTの大排気量から小排気量まで様々なクラスで計26回優勝している。
1985年、ダンロップはマイク・ヘイルウッド以来18年ぶりとなるマン島TTの3クラス制覇を達成した。その後1988年、2000年にも3クラス制覇した。しかも、公道だけでなくサーキットで行われるTT-F1世界選手権でも1982年から5連覇を達成している。

3度目の3クラス制覇を達成した2000年、ホンダVTR1000SP1で参戦したF1クラスでの優勝は、1988年以来12年ぶりで、ダンロップは48歳だった。しかし、その約1ヵ月後の7月2日、エストニアのタリンで行なわれた公道レース中の事故で亡くなった。

ダンロップはMBEとOBEという大英帝国勲章を与えられている。MBEはモーターサイクルスポーツに対する功績が認められたものだが、OBEは人道的な支援活動が認められたものだった。ダンロップはレースファン以外にもその名が多く知られているライダー。

ジョーイ・ダンロップ(Joey Dunlop MBE OBE)

ジョーイ・ダンロップのマン島TT優勝記録
西暦 クラス
1977 ジュビリーTT
1980 クラシックTT
1983 F1-TT
1984 F1-TT
1985 F1-TT、セニアTT、ジュニアTT
1986 F1-TT
1987 F1-TT、セニアTT
1988 F1-TT、セニアTT、ジュニアTT
1992 ウルトラライトウエイト
1993 ウルトラライトウエイト
1994 ジュニアTT、ウルトラライトウエイト
1995 ライトウエイトTT、セニアTT
1996 ライトウエイトTT、ウルトラライトウエイト
1997 ライトウエイトTT
1998 ライトウエイトTT
2000 F1-TT、ライトウエイト250TT、ウルトラライトウエイト

後方から見たRVF750の模型

ロスマンズカラーのRVF750の模型

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