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タイトルはロレンソに決定

第15戦 マレーシアGP(セパン) 2010.10.10 /コンディション:ドライ

バレンティーノ・ロッシがスタートで遅れをとったが追い上げて、怪我による欠場からの復帰後初となる勝利を得た。そして、チームメイトのホルヘ・ロレンソがアンドレア・ドヴィツィオーゾに次ぐ3位でゴールし、彼に代わってワールドチャンピオンの座に就く事が決まった。ポールポジションからスタートしたロレンソは、9位で終えれば2010年のタイトルが得られる状況だったが、優勝を狙う勢いで1周目から先頭に立ちドヴィツィオーゾからのプレッシャーをかわしていた。ケーシー・ストーナーもその中にいたが、1周もせずに最終コーナーで転倒してりタイヤとなった。

スタート直後のロッシは先頭争いからほど遠い状態だった。期待はずれに終わった予選6番グリッドから出遅れてオープニングは9位通過。だがそこからの彼の逆襲は凄かった。2周目には6位、4周目には3位に上がった。そしてファーステストラップを更新しながら前の2人を追い詰めた。9周目、1コーナーでドヴィツィオーゾがついに先頭を行くロレンソをかわして前に出た。その次ぎの周回でロッシがチームメイトを抜いて2位あがり、そこから僅か1周で先頭に立った。彼がここまで多くのライダーにしてきたのと同じように9コーナーでドヴィツィオーゾのインに飛び込んだ。ただその後は逃げる事が出来ず、残りが5周となったところで逆転される。だが得意の9コーナーで再びリードを奪い返し、そのままチェッカーまでドヴィツィオーゾを押さえ込んだ。これは今シーズンのロッシにとって開幕戦のカタール以来の勝利となる。だが彼のチャンピオンとしての期間は終わった。そしてロレンソが余裕を持って3位でゴールして初タイトルを手にするには十分なポイントを獲得した。

11番グリッドからスタートしたマルコ・シモンセリは前半は4位をキープしていたが、後半にかけてペースが落ちてベン・スピースに詰め寄られる。スピースは14周目に前に出て4位を得た。シモンセリはその後、かつて250ccライバルだった青山博一、アルバロ・バウティスタやニッキー・ヘイデンとのバトルに巻き込まれた。ヘイデンは予選2位だったが比べて決勝はパースが上がらなかった。この4人はファイナルラップまで烈しく互いに順位を入れかえ、結局バウティスタが自身とチームにとって今シーズン最高位でゴール。8位に後退していたヘイデンは青山とシモンセリが接触したことで6位を取り戻した。青山はそれでも自身のMotoGP最高位でフィニッシュした。

レース中盤に転倒したコーリン・エドワーズはピットに戻り、マシンを修理して復帰。だが規定周回数に足りなかった。ロリス・カピロッシは電気系統のトラブルでリタイヤした。ダニ・ペドロサは前戦の日本GPでフリー走行中に転倒負傷した影響で欠場した。

順位 ライダー チーム マシン タイム
1 V・ロッシ Fiat Yamaha Team ヤマハ 41'03.448
2 A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team ホンダ +0.224
3 J・ロレンソ Fiat Yamaha Team ヤマハ +6.035
4 B・スピース Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ +13.676
5 A・バウティスタ Rizla Suzuki MotoGP スズキ +15.402
6 N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati +18.826
7 青山博一 Interwetten Honda MotoGP ホンダ +20.218
8 M・シモンチェリ San Carlo Honda Gresini ホンダ +23.574
9 M・メランドリ San Carlo Honda Gresini ホンダ +23.964
10 R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP ホンダ +31.850
11 H・バルベラ Paginas Amarillas Aspar Ducati +38.579
12 M・カリオ Pramac Racing Team Ducati +38.849
- C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 ヤマハ 6 Lap
RT A・エスパルガロ Pramac Racing Team Ducati 14 Lap
RT L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP スズキ 16 Lap
RT C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 0 Lap

写真:マルコ・シモンセリ(San Carlo Honda Gresini)

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