24年ぶり開催のシルバーストン
第5戦 イギリスGP（シルバーストーン） 2010.06.20 /コンディション：ドライ
MotoGP初開催となった新しいコースでホルヘ・ロレンソがポール・トゥ・ウインを決めてチャンピオンシップポイントのリードを広げた。オープニングラップはダニ・ペドロサはとの競り合いだった。ポールポジションからスタートしたロレンソは1コーナーのCopseを先頭で通過するも、Stoweコーナーで前に飛び込んできたペドロサにリードをゆする。だがそれもストレート1本分だけで、つづくコーナーで直ぐに抜き返した。ペドロサはその後も仕掛けるがワイドに膨らんだ空きにA・ドビツィオーゾとR・ド・ピュニエに抜かれて結局1周目は4位で通過。その後は徐々に後退していく。一方、ロレンソは誰も止める事が出来ず後続との差を広げていった。
2位争いは予選2番手からスタートしたド・ピュニエが踏ん張っていた。その背後につけたドビツィオーゾが6周目に2位に上がるがリードを得られずその2周後には再び入れ替わる。だがレース中盤以降はドビツィオーゾが2位をキープした。そして、3位に留まっていたド・ピュニエだが残り4周となったところでニッキー・ヘイデンとベン・スピーズにも抜かれた。この後、このアメリカ人2人がサイドバイサイドの3位争いを展開し、最終ラップでスピーズが前に出てヘイデンを押さえ込み、自身初となるMotoGPの表彰台を獲得した。
ケーシー・ストーナーはスタートに失敗して最後尾まで後退した。少しづつ順位を上げていったが、ペドロサの後ろで数周を要した。だが、ゴールした時は表彰台に登れる位置まで0.4秒に迫っていた。マルコ・メランドリはオープニングラップでスピーズをパスしようとした時に転倒した。青山博一は、ウオームアップで転倒して腰を強く打って欠場した。前回の負傷でリハビリ中のバレンティーノ・ロッシも欠場した事から出場したバイクは15台だった。
シルバーストーンサーキットでイギリスGPが開催されるのは1986年以来となる。24年前のGP500勝者はワイン・ガードナーだった。コースはWGP再開にむけて一部のレイアウト変更や改修工事が行われたが、旧コースでバンピーなところがあった。
| 順位 | ライダー | チーム | マシン | タイム |
|---|---|---|---|---|
| 1 | J・ロレンソ | Fiat Yamaha Team | ヤマハ | 41'34.083 |
| 2 | A・ドビツィオーゾ | Repsol Honda Team | ホンダ | +6.743 |
| 3 | B・スピース | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +7.097 |
| 4 | N・ヘイデン | Ducati Marlboro Team | Ducati | +7.314 |
| 5 | C・スト―ナー | Ducati Marlboro Team | Ducati | +7.494 |
| 6 | R・ド・ピュニエ | LCR Honda MotoGP | ホンダ | +9.055 |
| 7 | M・シモンチェリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | +14.425 |
| 8 | D・ペドロサ | Repsol Honda Team | ホンダ | +15.313 |
| 9 | C・エドワーズ | Monster Yamaha Tech 3 | ヤマハ | +27.954 |
| 10 | A・エスパルガロ | Pramac Racing Team | Ducati | +42.394 |
| 11 | H・バルベラ | Paginas Amarillas Aspar | Ducati | +43.365 |
| 12 | A・バウティスタ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | +43.408 |
| 13 | M・カリオ | Pramac Racing Team | Ducati | +43.580 |
| RT | L・カピロッシ | Rizla Suzuki MotoGP | スズキ | 7 Laps |
| RT | M・メランドリ | San Carlo Honda Gresini | ホンダ | - |
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